2025年4月6日にJSEG(Jikei Sparkling Education Group)によるハンズオンセミナーを開催いたしました。
今年は、新しく入局した全18人先生が参加してくれました!
このセミナーは慈恵医大に入局してくれた1年目の先生が、4月から自分の病院や外勤先で順調にスタートを切ってもらうために、教科書では学びきれない部分を実際に手や頭を動かしながら体験してもらうためのもので、今年で6回目となりました。
年々内容をアンケートや実際のレジデントたちの声を元にブラッシュアップしています。
今年は、前回講義形式であった当直電話対応をシミュレーション形式にしたり、臨床を実際に経験したレジデント2、3年目の先生にチューターとして班毎に参加してもらい、実習の補助や実践的なアドバイス、業務以外の悩み相談などもしてもらいました。
以下に実習ごとに紹介していきます!

産婦人科になり立ての時に一番不安で目が離せなくなるCTG。モニター所見の基本と、実践編ではReassuringとNon reassuringを判断しどんな時に介入すべきかの理解を深めました。今後も復習する機会が多そうですね。

産婦人科では避けて通れない分娩について。例年と同様、児の娩出の仕方と器械分娩の流れを学習し、実際に分娩模型や吸引カップを用いて手順を学びました。

昨年まではグループごとの講義形式でしたが、今年からは全体講義となりました。講義では実際の手術動画を用いながら、慈恵医大特有の「樋口式横切開法」を含む帝王切開の手順や解剖について学びました。グループ講義に劣らず、実践に入る前段階として非常に充実した内容であり、有意義な学びの機会となりました。

産婦人科になって、始めにぶつかる壁が内診。
昨年と同様、分娩の進行やBishopスコアに関する講義を受けた後、内診モデルを使用して、実際の手技を確認しながら理解を深めました。

例年と同様に講義形式で、迅速な対応が求められる産科危機的出血について実際の症例を用いながら頭と身体を動かす流れを学習しました。

今年も縫合パッドなどを用いながら、ドライボックスで縫合結紮についての実習を行いました。院内の腹腔鏡資格のSTEP試験や今後の練習におけるポイントやコツについて個別に指導を受けました。アドバンスドバイポーラや超音波切開装置も実際に触れてみました。

婦人科診察の内診用の模型を用いて、腟鏡診の掛け方から、内診や経腟超音波での見方など産婦人科医の基本となる診察の仕方について学びました!

プローベの持ち方から、推定体重や羊水量、子宮頸管長などを実際にエコーで見える模型モデルを使用して、産科超音波の基本について学習しました!

今年はさらに内容が充実しました!チューターの先生が「患者役」や「上司役」を演じることで、実際の電話対応に近いリアルな状況を再現しながら、緊急時に見逃してはならないサインや、よくある相談への対応について実践的に学びました。新入局員からの質問も多く、「勉強になった」との声が多く聞かれました。
