メッセージ(産婦人科を志すみなさんへ)

メッセージ

産婦人科を志すみなさんへ

後期研修医代表

金世奈
加藤さや子

みなさん初めまして、後期レジデントの金世奈です。本院と柏病院に勤務し、今後は国立成育医療研究センターへ、産科を学びに行く予定です。 私が産婦人科を志したのは、妊娠と出産、そして婦人科癌の治療・終末期と、患者さんとその家族の人生のターニングポイントに関わっていきたい、と思ったからでした。入局して1年が経ちましたが、実際に、赤ちゃんが産声をあげ、大変な陣痛を耐えたお母さんとお父さんが、愛おしそうに我が子を見つめる姿を見て、心から「おめでとうございます!!」と、言える職業についている喜びを、日々感じています。幸せなお産の傍ら、悲しいお産や、悪性疾患の終末期を迎えた患者さんの診療にあたることもありますが、「ゆりかごから墓場まで」関わっていくことは、産婦人科医のやりがいでもあると思っています。 産婦人科は産科、婦人科、生殖医療、女性のヘルスケアと、様々な領域に分かれていますが、慈恵医大産婦人科では、岡本愛光教授を中心として、それぞれの分野でのスペシャリスト達が築き上げてくださった、垣根のないアットホームな雰囲気の中で、学び、成長できることが大きな魅力だと思います。たしかに忙しい時もありますが、常に温かい目で見守ってくださり、困った時には助けてくれる、優しいお兄さんとお姉さん達が沢山います!そして、必要な時には、チャンスを与えてくれます。先輩方からいただいたものを後輩に還元しようと思える、そんな正の連鎖が、慈恵医大産婦人科にはあると思います。 進路で悩んでいるみなさん、気軽に人生相談をしに行くつもりで、遊びに来てください。熱く相談に乗ってくれるお兄さんとお姉さんが、そこで待っています!そして、慈恵医大産婦人科の雰囲気を味わってみてください。お待ちしています!

高橋一彰
高橋一彰

2019 年 9 月よりオーストラリアのメルボルンに留学する機会を頂きました。実際に自分がオーストラリアで研究、生活をしてみると日本にいたころのイメージとは大きく異り時代の変化を強く感じております。海外での言語、文化、習慣の異なる環境での生活はインター ネット、SNS の発達により容易になってきているのです。海外だから得られる情報、そのものにあまり価値はなくなってきています。そのような時代変化の中で、海外研究留学はより本質的な価値のあることを追及することに集中できるようになりました。研究とは何がわかっていて、何がわからないかを調べ、仮説を立て、行動して解明していくことです。世界の共通言語である英語で研究をすることは医師として研究者として大変有意義な経験だと考えております。感謝とともに、より多くの医局員に海外留学と研究に興味を持って頂きたいです。

TALES FROM... DR KAZUAKI TAKAHASHI

大学院

平成23年卒 長谷川瑛洋
平成23年卒 長谷川瑛洋

私は国立成育医療研究センター再生医療センター細胞医療研究部でiPS・ES細胞をはじめとした幹細胞を用いた研究を行っています。 私が研究を志したきっかけは日々の産婦人科診療の中にありました。産婦人科の中でも特に周産期分野に強く惹かれ、産婦人科医となった私は、日々の臨床を全力で行っておりました。しかしその中で、どうしても現代医療では救えない患者さんとの出会いがあり、非常に苦しく、そして歯がゆい思いをしました。「何か自分ができることはないのか」と模索した際に、“新規開発”できる可能性を見つけたのです。幹細胞を使用した新規胎児治療法の開発によりこれまで救えなかった胎児やその両親に対して、治療という“一つの選択肢”を提示できる未来が実現できるのではないか、と私は考えています。
研究生活の環境は、各施設や医局により大きく異なっているのが現状です。正直なところ、大学院在学期間中目一杯研究に打ち込むことができる環境ばかりではありません。 しかし、慈恵医大産婦人科ではそれが可能となっています。なぜなら慈恵には、他の医局と比べ、非常に多くのマンパワー、国内外への留学経験を持った多数のエキスパート、そして何より、医局全体の非常にあたたかい雰囲気があるからです。
是非とも我々と充実した臨床・研究生活を送り、そして世界の女性を幸せにするために共に邁進していきましょう!

平成24年卒 横溝 陵
平成24年卒 横溝 陵

私は大学院に進学後、初めの1年間は大学内にある臨床ラボで卵巣癌に関する研究を行い、その後は国立成育医療研究センター再生医療センターで不妊治療における再生医療・細胞医療の実現に向けた研究を行っています。
私は初期臨床研修を終えた後に慈恵医大産婦人科に入局し、附属病院および関連病院での勤務の後に、産婦人科専門医を取得した上で大学院に進学しました。医師としての人生を歩み初めた当初から、いつかは大学院へ進学したいと考えておりましたが、産婦人科の臨床に一通り触れた後に進学の機会を得られたことは、自分にとって大変ありがたいタイミングでした。おかげさまで、研究によってどんな課題を解決すれば目の前の患者さん、そして社会の役に立つのか、ということを強く意識して研究生活を進めることが出来ています。この文章を記載している今はまさにコロナ禍の真っ只中であり、研究生活にも影響が出ておりますが、テレワークならぬテレ研究に勤しむ日々を過ごしております。

さて、ここで慈恵医大の大学院についても紹介させて頂きたいと思います。慈恵医大の大学院にはとてもバラエティ豊かな学生が所属しています。医師だけでなく、企業勤めと並行して研究生活を送っている方や、他学で教鞭をとりつつ慈恵では学生として研究に取り組む方もいます。研究内容も幅広く、社会科学的な研究や医療機器開発などを研究テーマとしている研究室もあります。そして、学生同士の交流も活発に行われており、その中で疑問が解決したり、さらには新たな研究テーマが生まれるなど、まさに慈恵医大らしい、垣根のない横のつながりを実感できる環境となっています。
慈恵医大産婦人科に興味を持ってくださったみなさんと一緒に、チーム慈恵として社会貢献できることを目標に、これからも頑張っていきたいと考えています。一緒に頑張りたいと思ってくれるみなさんと働ける日を楽しみにしております。

産後復帰

平成25年卒 佐藤真梨子
平成25年卒 佐藤真梨子

私は入局2年目に出産し、1年2ヶ月の産休・育休を経て翌年の4月より復帰しました。妊娠中は当直や長時間の手術などに配慮いただき、出産まで大きなトラブルなく無事娘を出産することが出来ました。自分が妊娠・出産を経験し、改めて産婦人科医の在り方や患者さんなどへの接し方など色々と考える機会があり、大変貴重な経験となりました。
復帰までの期間があいてしまったため、復帰することへの不安が大きかったですが、先輩ママ達が多く復帰しており、いつでも相談にのってくださったため、復帰する勇気が湧きました。復帰の際も先輩方が暖かく迎えてくださり、すっかり忘れてしまったことも再度教えてもらい思い出しながら、毎日充実した日々を送っています。時短での勤務なので、時間の制約はありますが、限られた時間の中で様々な経験をさせてもらっています。
バタバタ忙しい毎日を送っていますが、ママになってもとても働きやすい医局です。是非とも一度見学にいらしてください!

平成20年卒 松野香苗
平成20年卒 松野香苗

私は入局4年目に出産し、現在育休を頂いています。妊娠初期はそれなりにつわりなどに苦しみましたが、周囲の仲間に助けられ、また早い段階で当直や手術を調整する配慮をいただき、のんびりとお腹の子の成長を楽しみながら仕事をすることができました。しかし、産婦人科は言うまでもなく女性と向き合う診療科であり、病気のせいで望んだ妊娠が叶わない患者様が少なくありません。そうした方々とお腹が大きくなってくる自分が外来や病棟で顔を合わせることに後ろめたさを感じたこともありました。出産を経験すると、出産の不安や感動、女性の健康、家族の意味などを考える機会がより増え、産婦人科医として大変貴重で尊い経験ができたことに感謝しています。
慈恵医大産婦人科は、教室員が多いだけでなく、人間として懐の深い人が多いです。また、育児をしながら立派に復職されて輝いている先輩も多いです。女医さんは自分のキャリアと妊娠・出産のバランスに不安を抱くと思いますが、患者さんの力になりながら女性として成長できるのも産婦人科女医の特権と言えます。
約1年間の育休後、私は復職予定です。医者となる道を選び、産婦人科医として邁進してきた熱い気持ちを忘れずに、育児との両立に励むつもりです。女医さんのロールモデルになれるよう努力していきますので、仕事も育児も頑張りたい!という方と一緒に働けたらなと思います。

平成21年卒 松岡知奈
平成21年卒 松岡知奈

私は入局2年目に第一子を、入局5年目の昨年第二子を出産し、二児の母となりました。
第一子の産後も今回も、時間的制約はありますが、復職させていただき、毎日充実した日々を送っています。二児の母となり(しかも男子2人!)仕事と育児の両立に一番必要なのは体力であるとますます実感していますが、家族や職場の皆さんに助けてもらいながら、何とか日々を過ごしています。
慈恵医大の産婦人科は医局員が多いためサポート力も大きく、安心して仕事が続けられる環境に感謝しています。妊娠中、産後の働き方にも理解があり、あたたかい対応をしていただきました。
医局員に女医さんも多く、女医さんにとっても働きやすい医局だと思います。是非一度見学に来て、慈恵医大の医局の雰囲気を感じていただきたいです!

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