お知らせ

2021.11.15 医療関係者

米子(鳥取)で開催された第66回日本生殖医学会学術講演会に参加してきました。

慈恵からは4名が演題を発表しました。

野口幸子先生 「高齢マウスの排卵誘発における脂肪組織由来間葉系幹細胞投与効果の検討」

池永晃大先生 「CD138免疫組織染色検査のスクリーニング検査としての有用性」

岡井智瑛先生 「持続的高プロゲステロン血症から非古典型副腎過形成と診断されグルココルチコイド補充により妊娠に至った1例」

佐藤琢磨 「顕微授精における胚培養士による精子選別を支援することを目的として作成された機械学習モデル」

また、岸裕司部長が「生殖免疫のセッション」、当院不妊症看護認定看護師の稲川早苗さんが「生殖医療コーディネーター講習会」で座長を務められました。

 

本学会は、日本の生殖分野における代表的な学会であり、発表のレベルも高く非常に勉強になりました。胚発生のメカニズム、細胞内の代謝に関わる内容や、タイムラプスと画像認識AIを用いて行う胚評価、着床前診断で問題となるモザイク胚の取扱い、がん生殖医療、第三者配配偶子を用いた医療の倫理的問題などの最新の知見や解釈など勉強になる内容ばかりでした。生殖分野は、研究による技術革新や病態の解明が、ダイレクトに患者さんの利益となることもあり非常に興味深い分野であると改めて感じました。また近年目覚ましく発展している再生医療、遺伝医学、深層学習などが深く関わる分野で、近い将来さらに発展があるのではないかと感じられるのも魅力の一つであると感じました。

 

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