お知らせ

2017.03.05 医療関係者

第102回集談会・狛江調布府中産婦人科臨床研究会が開催されました

第102回の集談会は第三病院主催で開催され、特別講演として北里大学病院病院長ならびに医学部産科教授の海野信也先生に「地域分娩環境確保の方策」という演題でご講演頂きました。海野先生は、日本産科婦人科学会医療改革委員会の委員長であり、全国の産婦人科医療の現状を誰よりも把握、理解されていらっしゃる先生と思います。今回の講演では、その現状を膨大なデータの集積結果をもとにご説明頂いた上で、さらに「東京」という地域の特殊性についても、ご教授頂きました。
 全国の産婦人科医療では「人口対の産婦人科医師が不足している」「新規産婦人科専攻医が入らない」というシンプルかつ根本的な問題があるなか、「東京」(特に23区)では産婦人科医師、新規産婦人科専攻医ともに増加しており、いかに恵まれている環境にあるのかが具体的な数字を見ることにより理解できました。もちろん、対取り扱う分娩数(出生数)は東京でギリシャやスウェーデンなどの国単位と、第三病院の含まれる多摩地域で北海道、静岡県と匹敵するとのことで、我々周産期施設の担う役割がいかに大きいかということも改めて考えさせられた部分でした。またデータ分析とその解釈、疑問点の抽出が素晴らしく、今後の臨床研究等に生かしていければと思います。
海野先生、お忙しい中貴重なご講演を頂き、誠に有難うございました。

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