お知らせ

2016.06.13 医療関係者

工場労働者のための子宮頸がんを入口とした女性ヘルスケア向上プロジェクト -カンボジアの国立3病院への医師派遣活動-

2016年6月13日-6月17日の期間にプロジェクトに参加させていただきました.滞在期間中はクメールソビエト病院・カルメット病院・国立母子保健センター病院でコルポスコピーの指導,管理方針に対する意見交換会や手術見学,3病院へ導入予定の下平式高周波手術器の動作の確認などの活動を行いました.また,カンボジア産婦人科学会事務局においてミニセミナーも開催しました.

自国の医療向上に邁進するカンボジアの産婦人科医師達を目の当たりにしました.彼らの医療に対して向き合う真摯な姿勢は,プロジェクト遂行のための根幹を担っていると実感しました.十分な数の病理医が不在であるカンボジアにおいて,コルポスコープを軸とした子宮頸癌検診の普及・確立には,国際間のみならず国内における医療格差も考慮する必要があると思います.本プロジェクトに参加することで, 多くの貴重な経験をさせて頂きました.そして改めて我々の医療を見直す良い機会ともなりました.今後, 互いに前進できる取り組みの継続が不可欠であると強く感じました.

 東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座 矢内原臨・黒田高史

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