いつも世界の女性と子どもを幸せにするためにがんばっていただきありがとうございます。本日は岡本教授に代り上出がお話をさせていただきます。
本日は、多職種連携というここ10年くらい医療の世界でもよく使用されるワードを軸にお話をしたいと思います。私が一昨年まで行っていた行政の中でもこの多職種連携という言葉は出てきました。私は、どうもこの多職種連携という言葉を発音するのが苦手で、よく多様な職種の方が連携してなど言い換えをしておりましたが、会議の特性上、資料をそのまま読まなくてはならない時があり、国の重要な会議ではあるものの、私にとって、如何にタショクシュレンケイという言葉をどもらずに言えるかが、最大の懸念事項でありました。
さて、一昨日は岡本教授が東京地方部会を開催されましたが、先月は佐村先生を大会長として東京母性衛生学会学術集会が開催されました。産後をテーマとしておりましたが、参加者を見ますと、助産師や産婦人科医以外にも、他科の医師、薬剤師や理学療法士も参加されており、多くの職種の方が参加しておりました。また昨年、私は埼玉の母性衛生学会で講演をする機会があったのですが、そこには市役所の方や学校関係者も参加しておりました。開を主催されていた埼玉の産婦人科の先生方に、「様々な職種の方が参加されていて素晴らしいですね。」とお伝えしたのですが、「そうなんだけどね。。。」という煮え切らない感じのお答えが返ってきました。その様子に、言葉の上では多職種連携は重要であるとされながらも実質的には表面的であり、密な連携に至れていないという認識から出た言葉であったのではないかと感じられました。
院内に目を向けてみると、私が入局したころと比べて病棟カンファレンスには薬剤師も参加し、ハイリスクカンファレンスやCAPS会議などは多くの職種の方が参加されており、連携もできてきていると思います。
一方で、まだより広範な連携体制はまだ不十分であると思っております。もちろん、通常の業務だけでも大変であることから、更なる業務の追加は厳しいところではありますが、より連携を深めるには、その方たちとの交流回数を増やすか懐に入るしかないと思っております。私も行政で働いたことにより、向こう側の考えが理解できるようになり、また、昨年は学校の先生方と性教育関連の資材の作成も行いましたが、その中でも学校の先生方が何を考えているのかということが学べました。
皆さまは大学に所属しながら、臨床・研究・教育をされていると思います。研究、特に基礎研究に関しては、当講座の医局員の先生方はこれまでも多くのところへ留学されておりますし、最近では基礎研究にとどまらす様々な分野の研究室へ医局員が派遣されております。このような流れも多職種連携につながりますし、医局としてもよいことだと考えております。産婦人科、もしくは世界の女性と子供を幸せにする、という目標を共通として、様々な知識や経験がある人が医局にいるということが、医局の魅力を高めるものと考えております。もちろんそのためには人の数も重要でありますので、引き続き勧誘などを進めていくと共に、多様な選択ができる医局であって欲しいです。そして、私が多職種連携という言葉をスムーズに言える頃には、今よりもさらに多職種連携が進んでいることを願っております。それでは今週もよろしくお願いいたします。