2025.05.19
朝カンファレンス
皆さん、おはようございます。毎日患者さんのために、産婦人科学講座のために、そして世界の女性と子どもを幸せにするために頑張ってくださり、ありがとうございます。本日は岡本教授に代わり、柳田がお話させていただきます。
個人的な話になるのですが、一昨日の土曜に、私の母親、私の家族、私の妹の家族、合計9人で集まりました。このメンバーで集まるのは数年ぶりです。今回集まった理由は3つあります。
ひとつは母が病気をして治療していたのがひと段落したこと、そして私の次男が20歳になったこと、そして最後に妹の2人の子供のうち、18歳の甥っ子がアメリカの大学に進学が決まったためです。皆で集まって驚いたのは、16歳になった姪っ子が短い期間に随分大人っぽくなっていたことで、その成長の速さに驚かされました。若い時代の時間が過ぎるスピードは、年を重ねてからより何倍も早いのだと痛感させられました。そして、大学の進路が決まった私の2人の子供と甥っ子がこれからどのような活躍をしてくれるのか、という期待から、彼らの持つ無限の可能性が本当に眩しく見えました。
自分のことを考えると、当たり前ですが今はその頃のように無限の可能性を秘める、という段階ではなく、むしろ自分のすべきことに集中し、さらに磨きをかけながら後進に伝えていくことが一番重要だと思っています。その一つがロボット手術ですが、他にも伝えていかなければならないことはあると思っています。
しかし、考えてみると自分にも彼らのような無限の可能性を秘めていた時代があったわけです。そこから現在までの間に、いろいろな経験をしました。産科を頑張った時代も思い出します。その頃は将来の自分が海外留学をしたり、さらにその後にロボット手術をすることになるなんて思いもしませんでした。そのような多くの経験をして、たくさんの失敗を重ねながら試行錯誤の過程を経て、徐々に自分がすべきことが取捨選択されてきてました。ここにいる皆さんも無限の可能性を持つ世代です。今の世の中は、働き方改革やタイパなどという言葉もあるように、短い時間で効率よくキャリアを形成することが重要視されている風潮がありますが、自分としては時間をかけていろいろな経験をすることがとても重要だと思っています。皆さんもいろいろなチャレンジをして自分の可能性を広げていってください。
先ほど、私自身はもう無限の可能性を秘める段階ではないとお話ししましたが、その一方で、自分としてはまだ、今の自分だからこそ他にも何かできることはあるのではないか、とも思っています。
それが何かはまだわかりませんが、常にアンテナを張って、自分ができることを探していこうと思います。引き続き皆で頑張っていきましょう。
それでは今週もよろしくお願いします。
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