AIKOU’s voice

2025.03.03

朝カンファレンス

 平成20年卒の松井です。本日は岡本教授に代わって挨拶させていただきます。

3月となり人の入れ替わりも多い季節になりました。今週はまた寒くなるようなので皆様も体調管理には十分注意して世界の女性のために働きましょう。

私が入局して15年以上が過ぎ、どっぷり慈恵医大産婦人科の一員となりました。入局当初は産科も婦人科もましてや生殖医療の右も左もわからず、ただ先輩方の知識や技術を教えてもらい、その背中に憧れているだけでした。4月になると新しくレジデント1年目の先生方がたくさん入局してきます。今のレジデント1年目の先生方にも後輩ができるわけです。私がレジデント2年目で初めての後輩ができたとき、自分が後輩の指導をする際に自信があること、自信がないことがありました。自信をもって教えることができることは直接後輩を指導し、自信がないことは一緒に上級医に質問するというサイクルを繰り返して私は成長させてもらいました。後輩に間違ったことを教えないように勉強することや先輩の知識・技術を要領よく指導してもらえることが医局のいいところだと思います。ただ医局にいても相談しやすい先輩とそうでない先輩がいると思います。相談しない・されない人は自分が間違った知識をもって医療をしていた場合もなかなか人から指摘を受けず、いい医療者にはなれません。この自分が勉強すること以外でも成長できる医局制度を最大限活かしていくためには、よく相談してよく相談される必要があります。相談されやすい人は知識もしっかりしている人でなければなりませんが、人間性も重要になります。日常からコミュニケーションを取りやすい環境づくりがこれだけたくさんの医師が働く大学病院での医療安全に繋がるものと思っています。私は幸い絶好の教育環境の中で働いてこられました。自分の中でどうしてこれまでたくさんの先輩方にここまでよく指導してもらえたのか考えました。その中で思った理由の一つとして、時代も違って毎朝採血したり、毎日病棟回診を回った際に患者さんから直接訴えを聞くことができていたということです。研修医・レジデントの強みは患者さんの一番身近な環境にいられることです。患者さんの問題点を自分で解決できない場合は主治医に相談し、よく指導して頂きました。私は患者さんと一番コミュニケーションが取ることができる人、患者が相談しやすい人になることを大切にしています。もちろん先輩方の面倒見がよかったことが前提ですが、このようにして患者さんの訴えをひとつひとつ解決していくことが医師としての技術・知識の成長に繋がっていくのだと思います。今後も先輩・後輩・患者さんとのコミュニケーションをとることを大切にしていきます。そして先輩・後輩に感謝しながら成長していきます。

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