おはようございます。いつも世界の女性と子供たちの幸せのために頑張っていただきありがとうございます。本日は岡本教授に代わり長谷川が務めさせていただきます。
先日人事の発表がありましたが、皆様のご支援をいただき、この秋にBoston Children’s Hospitalへの留学をさせていただくこととなりました。本当にありがとうございます。
私は2022年に岡本・佐村両教授より留学の許可いただいておりましたが、延び延びになってしまっており、やっと時期が決定し非常に感慨深い思いになっております。延期の要因になったのはUSMLEを受験しなければならなくなったことでしたが、医局の皆様や家族や友人の支えもあってなんとかこの4月に無事に全ての試験を終えることができました。ありがとうございました。
今回こういった機会を頂けた発端は、留学先のShami先生との偶然の出会いがきっかけでした。2019年にシンガポールで開催されたiFeTISという胎児への子宮内細胞移植研究会に参加した際に、懇親会で、Shami先生がたまたま私の隣にお一人で座られておりました。私は米国における胎児治療の実際について非常に興味があったのでついついShami先生を質問攻めにしてしまいました。おそらくShami先生もうんざりされたのでしょうか、「そんなに気になるなら米国で胎児治療をやってみるか?」とお誘いしてくださり現在の留学につながりました。
今回私の留学の目的は大きく2つあります。一つ目は、かねてから自分のやりたいと思っていた胎児治療や胎児診断の最前線を勉強すること、そして二つ目は、米国の周産期医療の現状を知ることです。
たとえ外国で最前線の外科手術を学んだとしても、日本でいざ実践しようと思った時に、文化的背景や医療システム、人種の違いなど、様々なことを考慮しないとうまくいかないこともあると思います。ですから、医療技術だけでなく、米国の周産期医療を取りまく現状について色々な面から学ぶことで、技術を日本により合った方法でスムーズに導入することができたり、また日本におけるその治療の導入の必要性について判断することができるのではないかと思います。この機会に米国の実臨床に入り込んで内部からフラットな目で学び、それらを医局へ還元できるようにしていきたいと思っています。
長くなりましたが、多くの人に助けられて今の自分があると思うので、今度は自分が周囲の人の力になれるように精進を続けたいと思います。それではみなさん、今週も1週間どうぞよろしくお願いいたします。