皆さん、おはようございます。毎日、世界の女性と子供を幸せにするために努力されている皆さんに感謝いたします。
さて、昨日までEAGOTというアジアの婦人科腫瘍臨床試験グループの会議があり、ソウルに行っておりました。土日だけ弾丸で参加した矢内原先生お疲れ様でした。ソウルは夕方になると東京より涼しく、湿度も低めでとても快適でした。韓国の先生方はいつものようにホスピタリティーが完璧で、50名ほどの会議なのですが25社も企業が参加し、アサンメディカルセンターのパワーを感じました。アサンメディカルセンターは世界でも最もMISを数多く行っている韓国屈指の病院で、上田和先生も留学していた病院です。広大な敷地にいくつもの病院や研究棟が並び、誰かに連れて行ってもらわないと迷子になる広さで、セキュリティーも空港並みに厳しくチェックされます。プログラムも趣向を凝らしてあり、あるセッションでは大手の製薬メーカーの今後の企業戦略を発表するセミナーがあり、ビジネスの立場から今後の診断や治療の方向性を教えていただきとても役に立ちました。このように企業から新たな視点は企業とのコラボレーション研究にもつながり、新しい治療や診断の可能性にもつながっていくので、両者にとって非常に有用な関係になります。日本ではどうでしょうか?企業からの講演を頼まれた先生方ならわかると思いますが、発表スライドを事前に提出して、企業ごとの様々な規定に従いチェックされます。国際的に登録が進んでいる臨床試験を紹介しようと思ってもなかなか叶わないこともあります。日本の製薬会社同士が決めている約束のようなものらしいですが、製薬会社もわれわれもお互いに身動きを取りにくくしているような気がして、今後の日本の医療の発展が妨げられてしまっているのではないかと思う時もあります。もっと情報をオープンにしながら今後の医療の発展のために努力していかなくてはいけないと日本は世界から取り残されるのではないかと感じた会議でした。今回も何も落ちがない話で恐縮ですが、進化のためには変化していくことも大切なのでなないかと思います。それでは今週もよろしくお願いいたします。