皆さん、おはようございます。毎日、患者さんのために、産婦人科講座のために、そして世界の女性と子供を幸せにするために頑張ってくださりありがとうございます。
いよいよ第75回日産婦学術講演会が近づいてまいりました。皆さん、毎日一生懸命準備してくださり本当に心から感謝いたします。
本講座では、第46回の日産婦学術講演会を2代前の教授である寺島芳輝先生が主催されました。
寺島先生はもうお亡くなりになったのですが、先日奥様とお嬢様にお会いする機会ありました。お二人とお話しをするうちに私も寺島先生がいらした頃のことを思い出していましたが、今思い返しても寺島先生は本当に人材育成に力を入れられていた先生でした。寺島先生の退任記念誌を読み返していて大変共感を覚えた文章が多くありましたので、一部をご紹介します。
人は十人十色で皆個性があり、長所も短所もある。ちょうど体にフィットする洋服をデザインし作るようにできるだけ早く個性を見出し、それに適した教育を行って、長所を伸ばすようにしました。
さらには、教室員をできるだけ多く、国内外の施設に派遣し見聞を広めさせた。「与えられたチャンスは最大に生かせ」とあまり留学期間にこだわることなく、各自の希望を中心に共同研究など最大の効果を発揮すべく環境を整えようと努力しました。その結果、国外ではアメリカ、ドイツ、韓国、中国などの交流が今後さらに深まるものと期待してます。
日産婦学術講演会でのInternational Sessionや日独プログラム、日韓カンファレンスがはじまったのは寺島先生が主催された会からのようです。今日のIWJF, JSOG-DGGG conferenceやJKTなど国際交流の源は第46回の日産婦学術講演会にあったのですね。われわれも先人たちが築いてきた伝統を継承しながら、さらに進化させていかないといけません。来月の日産婦は慈恵らしい調和力で一致団結して成功させましょう。
最後に、寺島先生の素晴らしいお言葉を紹介します。「夢を希望に、希望を現実に」です。素晴らしい言葉だと思います。それではこの言葉をかみしめながら今週も頑張りましょう。よろしくお願いします!