AIKOU’s voice

2023.01.16

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。患者さんのために、慈恵医大のために、世界の女性と子供を幸せにするために努力していただき本当にありがとうございます。

 昨日、スポーツ関係のニュースを観ていたら、今年は3月にワールドベースボールクラッシク(WBC)があり、9月にはラグビーのワールドカップが開催されるとのこと。WBCのメンバーには、現在カージナルスでプレイしていて、日本人の母親を持ち、アメリカで育ったヌートバー選手が入っており、ラグビーのように多様性のある日本代表になる予定だそうです。前回のラグビーワールドカップでは日本はベスト8に入りましたし、昨年のサッカーワールドカップでも代表選手の多くが外国のチームでプレイしていてベスト16に入りましたし、外国で研鑽を積む方々の活躍は年々目覚ましいものになってきております。同様に、医師であるわれわれも世界と戦うには外国へ留学することはとても重要だと考えます。文化や習慣の違う異国で多くの人と接し様々な価値観に触れ合い、周囲の人々と協力しあいながらも自分の長所を最大限に生かして研鑽を積み、その努力の結果が新規の知見を生みだし、医学を発展させる。とても魅力的なことだと思います。皆さんにはぜひその様に頑張っていただきたいと思います。5月に当講座が主催する第75回日本産科婦人科学会学術講演会には、海外から多くの方々が参加してくださる予定です。これを機に、色々な方と接し、年齢が適齢期な方は留学を決め、まだ適齢期に達していない方は将来の留学先を探してみるのもいいかもしれません。条件や環境によっては海外留学が難しいという方もいると思います。そういう方はぜひ国内でも研究に携わってみましょう。とある大学の教授の仰っていたことで、私も感銘を受けたものがあるのですが、「大学人はただ臨床だけをしていてはいけない。もちろん患者さんのために診療をすることは最も大切ですが、消費者になってはいけない。手術を一生懸命やり、最先端の薬物療法をするのは大事だが、それだけでは消費をしているだけであり、そのほとんどは外国の企業の利益にしかつながっていない。研究をして、日本オリジナルの治療薬や手術手技を開発するなどで患者さんのために、牽いては日本のために利益をもたらす」という言葉があります。確かにその通りですね。医局員の先生方にもぜひ、診療だけではなく、研究にも興味を持っていただいて、色々な方向に向かって一生懸命頑張っていただきたいと思います。その一生懸命に過ごした時間や積み重ねたことは必ず自分にとって良い糧となるはずです。
それでは今週もよろしくお願いします。

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