AIKOU’s voice

2022.12.19

朝カンファレンス

 皆さんおはようございます。毎日、世界の女性と子供を幸せにするために頑張っていただき誠にありがとうございます。

 先週は左合教授が主催された第67回日本人類遺伝学会が無事成功裡に終了され、大変嬉しく思います。講演や座長など、プログラムに参加された先生や運営にかかわった先生方は本当にお疲れ様でした。

さて、夜中に盛り上がりましたワールドカップの決勝戦は今までにないものすごい試合でした。やはり決勝までいくチームは格が違いますね。技術も戦術もすごいですし、メッシやエムバペという絶対的エースがいますし、ワンタッチパスという衝撃的な速さのパスを当たり前のように行えるレベルには感銘を受けました。また、メッシもエムバペもPKを外さないところが流石といえます。

しかしながら日本代表も素晴らしい進化を遂げていると思います。私が中学生のサッカー少年の時に観た1974年のワールドカップ西ドイツ大会は、日本で初めて西ドイツ対オランダの決勝戦がライブ放映され、私も大変興奮して見ていました。当時の日本代表はワールドカップに出られるレベルではなかったですし、日本の社会全体におけるサッカーに対する注目度も現在ほどはありませんでした。その後、奥寺という選手がドイツでプロとしてプレイすることになり、それから少しずつ日本選手が海外に出ていくようになりました。今回のワールドカップで日本がドイツやスペインを破って1次リーグを突破できたのも、海外でプレーする選手が多くなって世界レベルで戦うのに慣れた選手が増えたことや、1991年に設立されたJリーグが地域レベルでの浸透を大切にしながら、30年かけてオールジャパンレベルで成長し、着実に歴史を築いてきたからだと思います。
私は日本の産婦人科学もJリーグや日本代表のように常に世界レベルを意識して研鑽を積み、前に進んでいくことが大切なのではないかと思います。今後も海外留学に出る産婦人科医を増やし、広い世界で新しい情報に触れていただき、世界レベルのコネクションを作りながら、それらを活かした日本独自の診断法、治療法、医療技術を開発していってほしいと思います。そしてそれらを今度はこちらから世界に発信し、世界中に浸透させる。これは大学などのアカデミック機関の役目です。つまり今本院で働いている皆さんのdutyと言ってもいいかもしれません。サッカーでも医療でも日本が常に世界レベルで戦う素晴らしさを意識しながら、ぜひわれわれも研究をして新しい診断法や治療法を開発していきましょう!それでは今週もワールドクラスの診療をよろしくお願いします。

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