AIKOU’s voice

2022.09.05

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。毎日、患者さんのために世界の女性と子供を幸せにするために頑張っていただき感謝いたします。

 先週は、同窓の佐々木寛教授が人間ドック学会という約4000名規模の学術講演会を主催され、私も参加してまいりました。学会では、佐々木会長はstage IVの子宮頸がん患者さんのエピソードを話されておりました。その患者さんは毎年きちんと人間ドックで子宮頸がん検診を受けていらしたのに早期の段階でがんを発見できず、佐々木先生は人間ドックの子宮頸がん検診の精度が機関によって異なっていることに嘆き、それが人間ドック学会に入会するきっかけとなったそうです。佐々木先生はその後、学会の理事になり、今年の学会長になられました。
どの機関でも検診精度の向上は重要です。さらに、子宮頸がん検診もHPV検査が導入されることでこれからまた変化をとげていくと思います。今後は検診で引っかかった方の精査、つまりコルポスコピー生検がとても重要になってくると思います。ぜひ皆さんにはコルポスコピーの勉強をしておいていただきたいです。がん検診、細胞診はこれからドラスティックに進化をしていくのだと思います。古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは「万物は流転する」という名言を残しましたし、釈迦も仏教の根本である「諸行無常」を唱えました。どちらの賢人もこの世の中にとどまるものは何一つもないことを見抜いていたわけで、私たちも変化を正しくとらえて価値観をアップデートしていくことはとても重要なことです。それでは皆さん、今週もよろしくお願いします。

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