AIKOU’s voice

2021.03.08

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。毎日、コロナに負けずに患者さんのために、産婦人科講座のために、そして世界の女性と子供を幸せにするためにご尽力くださり心より感謝申し上げます。

 「終わり良ければ総て良し」という言葉があります。これは本当なのかを実証した研究があるそうです。とても冷たい水に1分間手をつけるのと、冷水に1分間手をつけた後、その水の温度が上がり30秒程してから手を抜くのとどちらがいいか、という実験です。実験の結果、全員ではなかったそうですが、多くの方が水の温度が上がった後に手を抜く方を選んだそうです。実際に手を浸けている時間が短いのは前者であるはずなのに、そちらを選ばないというのは興味深いですね。これは、被験者が痛さの絶頂(ピーク)と痛さが和らいだという結末(エンド)の記憶を判断基準にした結果で、この様に、物事の判断基準には「絶頂(ピーク)」と「結末(エンド)」の2点における印象が大きく作用する現象を「ピーク・エンドの法則」と呼ぶそうです。これは我々に照らし合わせてみれば、患者さんを治療している時に患者さんが「辛くてもう治療をやめたい、もう帰りたい」と言われるほどの精神状態になったとしても、きちんと患者さんに寄り添った正しい治療であれば、その後の精神的なケアや説明で「患者さんも治療して良かった」という印象に変わる可能性があるということではないでしょうか。ですから私たちはこれからも、患者さんに合わせた最適な治療と優しい心遣いを忘れずに頑張っていきましょう。
3月末で異動される先生方、本当にお疲れ様でした。でもまだ3月は3週間以上あります。気を緩めず、最後の日まで頑張ってくださいね。それでは今週もよろしくお願いします。

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