AIKOU’s voice

2020.12.07

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。毎日患者さんのために、産婦人科講座のために、そして世界の女性と子供を幸せにするために頑張ってくださり心より感謝申し上げます。

先日土曜日に開催されました同窓会ではお忙しい中、多くの先生方が参加してくださりありがとうございました。最終的には100名にも及ぶ先生方に参加していただくことができました。また、鹿児島県でホスピスを営まれていいる同窓の堂園晴彦先生からは、ちょうど1年前の12月4日にアフガニスタンで亡くなられた中村哲先生への追悼文が届きました。本日はその中からいくつか引用をさせていただきます。

 

”中村先生が死を通してでも伝えたかったのは、【日本人よ、人間を磨け】ということだと思います。

中村哲先生が最も好まれた言葉が、伝教大師最澄の「一隅を照らす」という言葉です。
片すみの誰も注目しないような物事に、ちゃんと取り組むことができるひとこそ尊い人だという意味です。
「国の宝とは、自分の周りから照らす人。どんな小さなことでも、その明かりが次から次へと広がっていい世の中になる」でした。多くの日本人が見向きもしないような遠い地のアフガニスタンでこつこつ井戸を掘り水路を作り続けた人生は、一隅を照らすそのものでした。  

中村先生に鹿児島での講演を依頼した際、「アフガニスタンで何を学べますか?」 と質問しましたら、少し口元を緩めながら、「男が磨けるとですよ。今、日本では、男を磨ける場所がなかとですよ」 と、博多弁で言われました。
アフガニスタンが男社会という意味ではなく、アフガニスタンの男性は、 「自己意識」、「自己選択」、「自己責任」、「仲間意識」が強く、日本の男性に 失われつつある「男気」が脈々と存在していました。つまり、アフガンの 男性は、劣悪な社会、苛酷な自然環境の中で、「自分で努力し、自分で解決 するために行動し、自分で責任とる生き方」をせざるを得ないという状況 を、現地に行き知りました。「男を磨く」とは、その生き方や環境から種々のことを学べるという意味だと、理解できました。マニュアルやプロトコー ルの全く通用しない世界です。

上記でご紹介した文章のほかにも、堂園先生と中村先生の交流の様子などが記載されておりますので、ぜひ一読することをおすすめします。今週もよろしくお願いします。

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