本邦のCOVID-19 感染は幸いなことに欧米のような感染爆発に至らず，現在，その数は減少傾向にあります。
ただ、局地的なク ラスターの発生や感染ルートが不明の感染者が一定数見られるので，今後も厳重な注意が必要です。また、ご存じのとおり、秋以降に第二波，第三波が到来する可能性がありますので，個人個人の感染予防と重症化予防が重要です。
妊婦さんも高齢者や合併症のある患者さんと同様の扱いになりますのでよろしくお願いします。新型コロナウイルスに感染した方の産科的管理は通常に準じますが，対応される医療機関における院内感染対策には十分留意してください。
生殖補助医療につきましては，地域ごとの感染状況に配慮し，徐々に通常診療に復帰していただきたいと考えますが，引き続き標準予防策の徹底など 院内感染防御にご配慮ください。特に、医療スタッフの感染防御には十分留意してください。それと同時にポストコロナの新しい生活様式を厳守しながら、各病院の特徴を出しながら診療にあたってほしいと思います。

　さて、本日、台湾産婦人科学会（TAOG）から日産婦に10万枚のマスクが届きました。先月にもTAOGからマスク3万枚の寄付をいただいており、コロナ妊婦さんを受けいれた分娩取り扱い機関に配ったばかりです。TAOGからは東日本大震災や熊本地震の時にも日本産科婦人科学会に多大なご支援をいただいております。TAOGと日産婦はとても素晴らしい友好関係を築いてきております。もちろん韓国、アメリカ、ドイツ、シンガポールとも友好関係を築いており、今度はRCOGというイギリスを中心としたイギリス連邦、コモンウエルスとも日産婦は連携する予定でおります。話はそれましたが、TAOGからのマスクを希望される先生方の医療機関がありましたら、ぜひ日産婦のHPから申し込んでください。

　本日は医局会のあとに拡大スタッフミーティングもございますので、どうぞ皆さんよろしくお願いします。