AIKOU’s voice

2019.12.09

朝カンファレンス

皆さん、いつも患者さんのため、家族のため、世界の女性と子供を幸せにするために頑張っていただき誠にありがとうございます。
 先週の土曜日の日本産科婦人科学会理事会において私が2023年の第75回日本産科婦人科学会学術集会会長として承認されました。慈恵医大産科婦人科教室としては第13回総会(第3代樋口一成教授)、第46回総会(第7代寺島芳輝教授)を担当させていただいており、今回は29年ぶりの開催となります。大変光栄に感じています。これも同窓会ならびに医局の皆さんが常日頃から診療も研究も教育も頑張り、また医局の雰囲気をとてもよくしてくれたおかげです。重ね重ね感謝いたします。
 現在、世界経済は米・欧・中の三極体制に移行しつつあり、残念ながら国際社会における日本のプレゼンスは低くなりつつあります。一方、本邦で発展をとげた世界に誇るべき産科婦人科医療・学術レベルの高さはまだプレゼンスを十分に示したとは言えず、このまま経済界のように米・欧・中の三極体制に移行していくことは避けなければならないと考えます。そのため、これまで日本産科婦人科学会が力を入れてきた国際化(インターナショナリゼーション)はますます促進していく必要があると私は思います。第75回日本産科婦人科学会学術集会では国際化豊かな大会にし、本邦の産婦人科医、研修医、学生が世界の産婦人科医と交流を図り、日本の医療・学術レベルの高さを示しながら、今後の日本産科婦人科医療の行くべき方向性を1人1人考えていただく知的好奇心を刺激する大会にしたいと思います。現在の産婦人科をめぐる医療現場では医師の地域偏在、産休・育休後の復職支援、働き方改革・ワークライフバランス、腹腔鏡・ロボット支援手術による低侵襲性手術の普及・研修法、分子生物学的手法の進歩によるプレシジョンメディソン・遺伝診療の普及・研修法、子宮頸がん検診・ワクチンの普及、NIPTの認可外施設、PGT-A審査などの課題があります。昭和から平成、そして令和へと時代は変わりながらも先代が築いてきた技術や学術、熱いパッション、調和力を継承しながら、AIの導入を視野に入れたクオリティーの高い医療技術を実現する新しい時代に向けた産婦人科医療を考える大会のテーマとして、「パッション、調和、多様化、そして国際レベルの産婦人科医療・学術へのプロモーション」にしたいと思います。具体的には、1)国内外の基礎研究者による最新医学的知見、2)トランスレーショナルリサーチ、3)最新医療技術、4)インターナショナルセッション、5)指導医講習会・倫理セミナー、6)若手企画・働き方改革企画らをはじめとした企画を考えたいと思います。
繰り返しになりますが29年ぶりの開催になります。教室員・同窓会員一丸となり、国内外の皆様を慈恵らしいホスピタリティでお迎えしたいと思います。ぜひ、2023年に焦点をあて診療、研究、教育に励んでいただきたいと思います。それと英語は勉強してくださいね。韓国語や中国語もできる方も必要ですのでできる方はさらにブラッシュアップお願いします。それでは今週もよろしくお願いいたします。

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