AIKOU’s voice

2019.04.01

朝カンファレンス

皆さん、おはようございます!いつも世界の女性を幸せにするために毎日努力していただき誠にありがとうございます。
 岸先生をはじめ本日多くの先生方が本院での初勤務となります。私共は仲間です。調和を大切に、個性を生かしながら患者さんのために頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 さて、先々週、イチロー選手の引退会見がありました。とても味わい深い会見でした。特にイチロー選手が語った次のようなお話はとても共感できるものでした。

「アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり(おもんぱかったり)、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています」

私も、イチロー選手にはとてもかないませんが、思い返せば同じような経験をしました。もう25年以上前のアメリカ留学時代、私は何度も自分が”外国人”であることを痛感させられました。人種差別とまではいきませんでしたが、自分自身がアメリカでは「外から来た人間」であり、社会的にも日本とは全く違う環境に置かれることに慣れるまでは結構きつかったです。しかし、努力して少しずつですが結果が出るようになってからは、だんだんアメリカ人が近しく感じるようになり、そしてついには認めてもらえるようになりました。最初は私のことを何と言っていたか、たぶんそれは良いことばかりではなかったのでしょうが、自分なりに這いつくばって努力して、なんとか途中から認めてもらうようになってからは、本当に楽しかったです。とても充実したアメリカ留学でした。しかし、今、同じことをやれと言われたらきっとできないのではないかと思います。それは、当時の私はまだ若くて好奇心とエネルギーに溢れ、また失うものはないという気持ちもあったからのように思います。ですから、私はぜひ若い諸君に、今そのエネルギーある時にどんどん研究をして、留学をしてほしいと思うのです。基礎研究でも臨床研究でもOKです。もちろん人によっては事情があり、それが難しい人もいるでしょう。その場合は当講座に来る外国人留学生の気持ちを親身に考えていただき、積極的にコミュニケーションを図ってください。今までなかった自分が現れるはずです。チャレンジできる環境の人は多少難しくてもその機会を逃さず、海外留学をしていただきたいと思います。きっと将来がより充実したものになるはずです。皆さんの留学の実現のために、私は努力しますし、皆さんを全力でサポートします。ぜひ、頑張りましょう!
 

一覧へ戻る

関連病院・同窓病院のご案内

$(function () { $('.column-accodion').accordion({     otherClose: true,   }); });