AIKOU’s voice

2019.02.18

朝カンファレンス

皆さん、いつも世界の女性を幸せにするために頑張っていただき誠にありがとうございます。
 さて、先週は高橋一彰先生ががん研究センターで頑張った成果がCancer Cellに掲載され、プレスリリースをしたことを記念する会を研究に携わった国立がん研究センターの方々と行いました。高橋先生の頑張りでARID1A 遺伝子変異の特徴である機能喪失性変異による代謝(メタボローム)異常と、この代謝異常を阻害することによる治療法を見つけ出すことに成功したわけです。APR-246 などのグルタチオン阻害薬やグルタチオン合成酵素に対する阻害薬を使うことで、ARID1A 欠損がん に対する抗腫瘍効果が示されることがわかりました。これから卵巣明細胞癌はもちろんのこと、子宮内膜癌、胃がん、膀胱がんなどでも臨床試験が始められれば素晴らしいと思います。この発見により、当講座の目標の一つである「われわれが開発する新規診断法や新規治療法で世界の女性を幸せにする」という目標が実現するかもしれません。高橋先生、本当によく頑張りました。
 また、一昨日の土曜日には東京産科婦人科学会が開催されましたが、今回はじめて東京・北京・ソウルのJoint meetingも開催されました。楠原淳子先生がとても立派な発表を行い、また座長も立派に勤めあげました。国内外の先生とも活発に交流をしている姿を見て大変嬉しく思いました。皆さんも高橋先生や楠原先生のように研究をして視野を広げていっていただきたいと思います。
それでは今週もよろしくお願いします。

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