皆さん、おはようございます。いつも世界の女性の幸せのために頑張っていただき誠にありがとうございます。
皆さんはGWはゆっくりできましたか?当直などで忙しかった方も多いと思います。本当にお疲れ様です。そして頑張っている皆さんに心から感謝します。
さて、私は先日、日本産科婦人科学会、JICA/草の根技術協力事業が支援しているカンボジアでの子宮頸がんを入り口とした女性のヘルスケア向上プロジェクトの視察に行って参りました。以前、矢内原先生と黒田先生が参加したプロジェクトです。今回も矢内原先生そして小田嶋先生が私の行く前から検診、コルポスコープやLEEPの指導、プロトコールの改定、日産婦でカンボジアの先生が発表する内容のチェックなど精力的に仕事をしてくれていました。私はカンボジアへ行くのが初めてでしたので、刺激的で印象的なことが多々ありました。
最初に驚いたのは、信号がない五叉路の交差点をバイクや車が交差しながらもなぜか事故をおこすこともなく走っていく光景でした。運転手たちのその阿吽の呼吸と車を運転するバランス力には目を見張るものがありました。また、今回訪れた町が首都のプノンペンであったためか、若い世代の人口の多さが目につきました。その後国内の大半が10代の人だということを聞き、さらにびっくりしたのですが、皆決して裕福な人ばかりではないでしょうに、その目に戦後の日本、特に昭和1桁から昭和20年代の私の父の世代の人たちの目と共通するような経済成長を続ける国の人の輝くものを感じました。カンボジアでは、ポル・ポト政権下において、虐殺などで100万人~200万人以上とも言われる死者が出ましたが、この死者数は、1970年代前半の総人口700~800万人の13~29%にも当たり、教師や医者、公務員、などをはじめ、資本家、芸術家、宗教関係者、その他罪のない国民の多くが殺されました。その後の1982年に民主カンボジア連合政府が樹立されますが、情勢は安定せず、ようやく1991年にパリ和平協定が締結されたという過去を持つとても若い国です。ですから国内の大半が10代なのでしょう。
主要産業は農業、漁業、林業などの第一次産業ですが、近年は観光産業と縫製産業が成長し、カンボジア製の衣類は2000年代以降日本にも多く輸出され始めているそうです。例えば、ユニクロの子会社であるジーユーが販売している一本990円という低価格のジーンズなどもカンボジア製のものなのだそうです。
経済成長まっただ中の国ですので、日本とはまったく違うところが多々ありますが、カンボジアの人たちはとても優しく、素朴で誠実なところにはっとさせられるところがありました。われわれも患者さんに対して常に優しい気持ちで、誠実さを持って診るよう心がけていきたいものです。
今週は日本産婦人科学会学術集会が仙台で開催されます。発表される先生方と学生諸君、今まで一生懸命準備した成果を堂々と発表してください。それでは今週もよろしくお願いいたします。