皆さんおはようございます。毎日一生懸命患者さんのため、慈恵医大産婦人科講座のため、家族のため、世界の女性の幸せのために頑張ってくださって誠に有り難うございます。
さて、本日は学位博士取得のための学位審査についてお話しします。学位審査では主査の教授一人と副査の教授2人が試問します。まず、学位申請者は自分の研究論文をもとにしたテーシスを作成します。テーシスとは既に英文または和文で作成され、権威ある学術誌に掲載又は受理された論文1編以上をもとに新たに執筆されたものです。もちろん誤植などないよう丁寧に作成しないといけません。このテーシスと学位申請の対象となる論文を事前に主査と副査の教授に提出しておきます。さて学位審査ではまず、自分の研究内容についてわかりやすく丁寧に約20分で説明します。その後、副査の教授まずは基礎系の教授から質問があります。次いで臨床系の教授からの質問があり、最後に主査の教授からの質問があります。通常質問数は20を超えます。そのすべての質問に対して的確にきちんと回答しないといけません。自分で考えながら悩みながら行ってきた研究ですので通常はきちんと回答できると思います。時間はトータルで約1時間です。その後、申請者および関係者は外に出て審査結果を待ちことになります。主査と副査の教授が対象となる申請論文が学位論文に相当するか慎重に審議されます。その結果を待つのは本当にどきどきする時間だと思います。主査の教授から結果を説明され、場合によってはテーシスの修正・追加なども指示されます。テーシスの修正が必要な場合は的確に修正し、再提出します。教授会で主査の先生から対象となる論文の審査結果が説明があり、投票で決まるという過程を踏みます。これから学位申請を考えている先生や将来学位を取りたいという先生方は今のことを参考にしていただきたいと思います。
日頃の臨床において常にリサーチマインドを持ち、リサーチクエスチョンを探し、目の前の患者さんだけでなく、今は治らない疾患でも将来その患者さんを治すために常に精進していただきたいと思います。19世紀に成功哲学の本を数多く残したオリソン マーデンの言葉があります。弱い人間はチャンスを待ち、強い人間はチャンスをつくるという言葉です。ぜひ、皆さんの活躍を期待します。
それでは今週も宜しくお願いします。