AIKOU’s voice

2016.11.14

朝カンファレンス

皆さんおはようございます。毎日一生懸命がんばっていただいて、本当にありがとうございます。
 11月5日久留米大学において講演をしました。久留米大学は、同窓と現役が非常に密な連携で協力しあっており、とても印象的でした。実は、久留米大学産婦人科と当講座とは姉妹校にあたります。なぜかというと、加藤俊先生という先生が当講座にいらっしゃいました。九大出身ですが慈恵にて研修、入局されembryonal carcinomaの樋口・加藤の分類をつくられた大変有名な先生です。その先生が、久留米大学で教授になられたという歴史があります。そのため、久留米大学の方でも慈恵は姉妹校であるという意識をもっていただいています。
 私は講演に行く前に、その大学の歴史を調べ、スライドに入れるようにしています。その際、加藤名誉教授が生前に書かれたものを読んで、私のまさに考えていることをとてもうまく表現されていてなるほどと思ったので、紹介したいと思います。これは、加藤先生が慈恵から久留米大の教授に着任される時、東京からやって来られた先生がこれからどういうことをされるのだろうと同門・教室員の先生が意見を求められたそうです。その時に話された言葉です。
 “私は国立大学の出身であるが、たまたま慈恵という私立大学で若い時代を過ごして、その発展の過程を見、もっとも大学の多い東京といった環境で、色々ともまれる経験をしながら育った。この経験を大切に活かしたい。”
 “診療面では、どの大学も少しの差はあるにしても、設備・技術とも一定水準に達している。しかし、考えなくてはいけないのは、長い歴史をかけて一定の術式を改良し続けているグループがいくつかある。そういった大先輩について若い時代に技術を学んできた。君たちも素直に将来、周囲より吸収していってほしい。”
 3番目は教育面として、“大学人らしい〈学ぶ〉〈自ら学ぶ〉という身構えを学生や若い教室員にもたせたい。専門学校的な〈習う〉という考えを脱却することが大切だ。”
 4番目の研究面では、“基礎医学的な要素を重視したい。目立たなくても、派手でなくても流行に流されることなく、じっくりと臨床医学は基礎医学に基づいてゆくべきであることをよく認識してほしい。”
 それから、“関連の病院をもつことは極めて重要である。我々は大学病院の特殊な患者のみでなく、もっと普遍的に患者に接する必要がある。臨床医学は幾多の疑問点、問題点を提供してもらえる。したがって若い者も年輩の者も公的病院で種々の経験をしなければならない。”
 また、“我々は家族の多大な犠牲の下に、その協力の下に教室生活を送る以上、それなりの努力をしてもらいたい。またそうでなければ甚だ申し訳ない。”
 “教室はスタッフを育ててゆかねばならない。永遠に続く教室にはスタッフの養成が無ければ仕事が中断してしまい教室の積み重ねた歴史が築きあげられない。”
 さらに“教室は単に九州地区を目標としてではなく全国的に、あるいは国際的に教室をupさせてゆかなくてはならない。”ということです。
 以上は、私の考えていることそのもので、皆さんにそうであってほしいと願っていることがうまく表現されていると思い、紹介させていただきました。
 それでは今週もよろしくお願いいたします。
 

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