皆さんおはようございます。いつも一生懸命働いていただいて本当にありがとうございます。
先週は九州に行って来ました。九州大学で講演をして、そのあとに、日本産科婦人科学会のシンポジウムの座長をつとめることになっていますので、そのシンポジストとの打ち合わせをしました。九大は長い歴史と伝統のある大学で、キャンパスも広く、先生方も皆リサーチマインドを持たれており感銘を受けました。それから場所を鹿児島に移して、第35回日本エンドメトリオーシス学会に参加しました。エンドメトリオーシス学会では、本学から5人の先生が参加し、皆会場ではそれぞれに行動しました。私は奈良県立医大の小林浩先生の講演を聞いたのですが、子宮内膜症にもBaker説があてはまる可能性を示され、とても興味深かったです。Baker説とはDOHaDという概念で、これは今青木先生も注目している学説です。つまり胎児期・小児期の栄養状態やストレスが、成人病や、高齢になった時の病気を規定しているという説で、子宮内膜症も胎児期の母親のストレスや栄養状態に非常に関係しているということを、とても見事に遺伝子レベルの研究で実証したというお話でした。子宮筋腫の子宮内膜と、子宮内膜症患者さんの正所性の内膜を比較した報告というものは今までなく、その差を解析するとインプリンティング遺伝子が浮かびあがったわけです。そういったことから、子宮内膜症にもDOHaDがあてはまるのではないか。これから内膜症の分野にもパラダイムシフトが起こりそうな雰囲気を感じました。このように研究も臨床も教育もいろいろな変化が起こります。皆さん、変化に対して順応力・適応力を身に着けてほしいと思います。
今週もよろしくお願いいたします。