皆さん毎日一生懸命がんばっていただいて、本当に感謝しています。
昨日、がんと生殖に関するシンポジウム2013―妊孕性温存の診療を考える―が丸一日かけて行われました。生殖関係の人がたくさん出られて、杉本先生が「がん生殖医療における精神的サポートの構築」という非常にいい講演をされました。難しいところなのですが、本当にわかりやすくよくまとめて、非常にポイントがはっきりしていてよかったです。座長の先生も非常によかったと言っていただきました。このがん生殖医療というのは、技術的なことや、周産期医療との連携、杉本先生のお話された精神的サポート、それから倫理、全国的ネットワークの構築といった様々な課題があるわけですけれども、職種を越えて多くの担当者が知識を得ながら、また最新の情報を共有しながら意見を出し合って、少しずつではありますが着実に一歩一歩前進しているという印象です。新しい分野ですけれども、慈恵も力を入れていきたいと思います。
今週も集談会で予演会がありますけれども、今、演者の皆さんは日産婦の演題を準備されていると思います。ともかく1番大切なことは、新しい知見が1つあればいいのです。明確にわかりやすく、エビデンスをもって発表できればいいわけです。しかしながらポジティブな結果が出ないことも当然あるわけです。そうすると今度はそのネガティブな結果をネガティブであると証明するのはとても大変なわけです。つまり、今まで様々なペーパーがあって、そこで検討されていたことはすべてやって、それでもやはりネガティブでしたよといった時に初めて、ネガティブだったといえるわけです。ですから、ネガティブの場合にはきちんと詰めて発表していただきたいと思います。プロジェクトの結果がポジティブの方がわかりやすくていいわけですけれども、そのためには上の先生だけでなく、若い先生もつねにリサーチマインドを持って、疑問を持ったら、それをどのように解決していったらいいのかを上の先生と相談していただきたいと思います。新しいプロジェクトを立てて、また数年をかけて研究をしていただきたいと思います。今週もぜひ、リサーチマインドを持って診療にあたってください。