AIKOU’s voice

2022.09.12

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。毎日、患者さんのために世界の女性と子供を幸せにするために頑張っていただき感謝いたします。

 先週、横浜で日本産婦人科内視鏡学会が開催されました。発表された先生方、そして指導された先生方、本当にありがとうございました。本講座からは、鈴木瑛太郎先生が最優秀論文賞を受賞されました。本当におめでとうございます。上田和先生にJMISTを立ち上げてもらった2013年からこの9年間で、本講座の腹腔鏡手術の技術、安全性、そして学術的なレベルはおおいに向上したと思います。それも上田先生をはじめとする医局員の皆さんの尽力のおかげです。重ねて感謝申し上げます。本当にJMISTを立ち上げて良かったと思います。

 さて、今、欧州の臨床腫瘍学会ESMOが開催されております。ESMOやアメリカのASCOで発表された報告により、新しい薬物療法が保険で通り、本邦の臨床の現場でも使われるようになるというBig2の一つの学会がESMOです。PARP阻害剤と免疫チェックポイント阻害剤が中心となり興味深い報告がたくさんあり、特に子宮頸がんと子宮体がんに免疫チェックポイント阻害剤がどんどん導入されそうです。ESMOは久しぶりのface to faceの開催となり、皆マスクなしでの久しぶりの再会を喜んでいる姿がWebからでもわかります。やはりin personで行う学会は活気があり、貴重な情報交換、ロビー外交の場であることをWeb越しに感じております。そのような様子を見ていると、やっぱりESMOに行けば良かった、とちょっとした後悔の念も湧き上がってきます。パリで開催されていることもあり、会場の雰囲気もおしゃれです。例えば、日本では壇上に向かって左が演者で、右に座長が座りますね。それが当たり前と刷り込まれているわけです。実はその形式だとスクリーンの下の空間が完全にデッドスペースになります。また、演者と座長が離れてしまってもいます。ESMOでは、そのスクリーンの下に白いちょっとゴージャスな椅子が5脚ほど置いてあり、そこに座長と登壇予定の演者が座ります。オーラルに選ばれた演者はその特別なソファに座れるわけです。そして座長もそこに座り、演者が発表する時だけ右の方のこれまた素敵な演台の前に立って話します。とても素晴らしいセンスに溢れたセッションでしたので、ぜひこのようなスタイルも来年の日産婦学術集会に取り入れることができればと思いました。固定観念にとらわれすぎずに新しいスタイルを取り入れていくことは重要で心も豊かにしてくれますね。それでは今週もよろしくお願いします。

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