AIKOU’s voice

2021.10.04

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます!毎日、世界の女性と子供を幸せにするために尽力していただき誠にありがとうございます。

10月から本院に来られた先生方、慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、安全第一でわからないことは優しいお兄さんやお姉さんに聞いて確認してください。よろしくお願いします。

 さて、私はみんなにいつも頑張れ頑張れと言ってますが、本日は休むことの大切さについてお話します。当講座のOBで日本で最初に鹿児島に有床ホスピスを開設された堂園晴彦先生が新しい論文を送ってくださいました。『あなたも明日「うつ病」に?!―大坂なおみ選手のうつの告白を聞いてー』という論文です。その堂園先生の論文によると、うつの原因は脳の疲労だそうです。以前、テニスの大坂なおみ選手がうつに悩んでいると告白し、話題になったことがありましたね。当時一部メディアでは、大坂選手がまだ若く、メンタル的にはまだ成熟していないというようなことを言うコメンテーターがいましたが、大坂選手は常時試合に勝つことを期待され、いろいろと戦術を考え、脳は休まることなくまさに戦闘状態あったと推測されます。さらに、テニスだけでなく人種差別問題にも積極的に取り組んていたために脳疲労が重症化し、燃え尽きてしまったのではないかというのが堂園先生の見解でした。脳疲労の治療は脳を休ませることです。そのためには休養が必要ですが、大切なのは自分の意思で休むことで、他人に言われて休んでは効果が半減してしまうそうです。また、休養の次に大切なことは無所属の時間を確保することだそうです。無所属の時間とは家庭や病院、仕事や学業に脳が関与していない時間、つまり趣味に没頭したりする時間です。それとよく歩いて脳への血流を増やしてあげること、そして深呼吸をすることだそうです。鼻から息を大きくゆっくり吸い、吸った空気を下腹部に運ぶつもりで下腹部を膨らませ、次に下腹部にためていた空気をゆっくりと自然に出す感覚で口から出す。これを10回ほど行うといいそうですのでみなさんもぜひ気分が落ち込んだ時や睡眠前に行ってみてください。

それでは今週もよろしくお願いします。

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