AIKOU’s voice

2021.05.17

朝カンファレンス

 皆さん、おはようございます。毎日、患者さんのために頑張ってくださり感謝します。

 婦人科関係になってしまうのですが、先週の月曜日から国際婦人科腫瘍インターグループ(GCIG)の会議が始まっており、今週の金曜日までほぼ毎日開催され、夜は英語漬けになっております。卵巣癌、子宮体癌、頸癌委員会だけでなくTranslational Research委員会やメタ解析委員会、また各国で文化習慣が違いますので臨床試験の患者さん説明などを調整するハーモナイゼーション委員会などもあります。卵巣癌委員会は今回から私が委員長を拝命しているのですが、卵巣癌に対する低侵襲手術のトライアルや乳がん、そして外陰癌や子宮体癌で導入されつつあるセンチネルリンパ節を卵巣癌に応用するアイデア、化学療法が効かない再発卵巣明細胞癌の標準治療はBSCであるという意見などが出ており、とても刺激を受けております。世界での動きは、日本の標準治療では通用しない程となってきておりますが、その原因はもしかすると問題意識の持ち方なのではないかと思いました。日常診療での問題意識の有無が着眼点の違いを生むのかもしれませんし、新しい方向性を生む企画力・実行力につながるのかもしれません。そのようなリーダーがGCIGのメンバーには多くいらして世界の治療の方向性を決めているので、とても勉強になりますし刺激を受けています。医学だけでなくあらゆる分野でこの問題意識や新しい企画力は重要なのではないかと考えているこの頃です。さあ、皆さんも日常診療で問題意識を持ちながら、それを解決するために今週も頑張りましょう。それが患者さんのためになるのだと思います。

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