AIKOU’s voice

2019.01.07

朝カンファレンス

皆さん新年おめでとうございます。年末・年始にかかわらず毎日一生懸命に世界の女性を幸せにするために働いていただきありがとうございます。
 さて、毎年新年の挨拶で述べておりますが、大学病院ではやらないといけないことがいくつかあります。
まず、臨床では最先端の医療を慈恵らしいホスピタリティで患者さんに提供してください。われわれは患者さんから学ぶのです。一生懸命に自分で勉強して、そして皆とよく話し合い、カンファレンスで方針を決めて患者さんを幸せにしましょう。
次は教育です。臨床が忙しくとも、われわれが一生懸命に努力したことを後輩に受け継いでもらうことは世界の産婦人科の発展のためにとても重要です。でも実は教育に関しては心配しておりません。この4月から14名の新しい仲間が誕生します。当大学から11名が私たちの講座に入局してくれます。つまり学年の10%近くが産婦人科講座に入局してくれるということです。これはすごいことです。医局の皆さんの雰囲気がとてもよく、皆が生きがいをもって働いてくれているので、そのパッションが自ずと学生への質の高い教育として表れ、学生の印象にも残っているのだと思います。このいい雰囲気で今年もお願いします。
そして3番目は研究です。大学で働くかぎり研究はマストです。研究は基礎研究でも臨床研究でもいいですが、できれば若いうちは基礎研究をやっていただきたい。なぜなら基礎研究から臨床研究という方向はありえますが、年齢を重ねると臨床研究から基礎研究という方向は並の医師ではできません。常にリサーチマインドを持ってリサーチクエスチョンを探し、今診ている患者さんだけでなく、今は治せないですが、将来治せるように、患者さんのために研究をしましょう。研究により幅広くかつとてもいい人間関係が構築できますし、自分自身の考察力が鋭くかつ深くなります。そして自分のアイデンティティが形成されます。
最後4番目は学会活動です。現在、矢内原先生が日本産婦人科学会の幹事を務め、私は常務理事を務めております。学会に所属することで最新の情報を入手することができますし、時代の流れをつかむこともできます。昨年は、皆さんのご支援のおかげで国際胎盤学会(IFPA)と日本婦人科腫瘍学会・国際婦人科がん学会(IGCS)を主催し成功裏に収めることができました。今年も1月27日に第7回日本HBOCコンソーシアム学術総会、そして12月には第5回日本産科婦人科遺伝診療学会学術講演会を主催します。臨床も研究も教育もさらなる上を目指し、医局員一丸となって頑張りましょう。
それでは今年も宜しくお願いします。

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